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【冒険その70】お盆旅行Part3.追憶…思い出の地巡りでひとりご満悦。

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どうも…K’azuです。

とうとうお盆旅行最終日の朝を迎えました。

 

本日は近江町市場で買い物をした後、昨日予約した寿司屋でお昼を食べて帰る予定。

まぁ余裕があれば学生の頃に住んでいたところなんかも久々に見てみたいなと思っております。

 

 

さて…そんなこんなでまずは旅館の朝メシを食べるとします。

 

朝食会場は大広間で、やはりほとんどの料理は既に席にセットしてあります。

ここでもテーブルが見事な漆塗りですね。

 

 

 

これにご飯と味噌汁を加えてさっそくいただきます。

 

……

おお…どれもうまいな…!

 

特に左の皿の魚とだし巻き卵が非常にご飯にとても合います。

そして他のおかずも朝食らしく胃に優しいものばかりで、しかもそれぞれ味はしっかりしている。

 

どうしても自宅での朝食って時間がないので、こんなに数多くのおかずを出すのは難しいところ。

普段はあまり食欲が湧かない朝ですが、やはり旅先でのゆったりとした朝食だと食べれちゃいますね。

 

 

 

旅館を出発すると、近江町市場で最後のお土産購入と観光がてらブラつきます。

ここに行く道も駐車場もかなり混んでいましたが、運良く1台だけ停められるスペースが空いたのはラッキーでした。

 

 

 

ここはいつ来てもご覧の賑わいでとにかく人だらけ。

新鮮な海鮮物がその場で食べられるので買い食いなんかもいいけど、あいにくまだ朝食を食べて間もないのでどうも食指が伸びなません。

 

 

 

無造作に置いてあるデカい氷を触ったりして娘もテンション高め…

 

だったのですが、このあたりから段々と体の不調を訴え始めしまいにはノドが痛いと泣きじゃくる始末。

よわったな…。

 

とにかく泣き止まないのでもう観光どころではなく、嫁は娘を連れて一足先にクルマに戻っていきました。

 

ひとり近江町市場を見物。

まぁゆっくりはしていられないので、ほたるいかの沖漬けを数個購入してさっさと駐車場に戻ります。

 

う~ん…もうちょっとゆっくり観たかったな。

 

 

その後はどうにも娘が寿司なんか食べられる状態ではないと判断し、予約していた寿司屋を泣く泣くキャンセル。

席だけの予約だったのでキャンセル料は取られなかったものの、これは残念。

でもまあ…しょうがないか…。

 

コレに関しては俺はさっさと諦めがついたのですが、嫁が相当楽しみにしていたらしく後々までブチブチ文句言ってました。

 

 

ともあれ、店の予約とともに時間制限が無くなったので、泣いている娘には悪いけど帰路に着く前にちょっと寄り道をしていこうと思います。

実は今回の俺の最大の目的は学生時代に思い出の地を巡ることだったんですよね。

 

 

ここからはしばしK’azuの思い出話にお付き合いいただければ幸いです。

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猿丸神社前の通り。この辺りから緩やかな坂が続く。

この通りから一直線に坂を進むだけでどんどん思い入れのある場所が姿を現します。

 

 

 

まずは大学3年から卒業までバイトしていたショッピングタウンパレット。

地域密着型の商業施設で色々なテナントが入っており、K’azuは地下のゲーセン(ナムコランド)の店員をしておりました。

 

常に一人体制で、シフト交代の1時間だけ2人になるというシステムで、今思えば非常にヌルい職場でした。

お客もあまり来ないので事務所に引っ込んでカギをかけて居眠りしたり(客のノック音で起こされる)、閉店後にシャッターを閉めてタイムカードを押さずに気が済むまでタダでゲームしたりとやりたい放題(笑)。

 

景品を他の店舗のスタッフさんにあげまくって仲良くなったりして楽しく働いていました。

夏になると夏祭りのイベントがあり、駐車場に屋台を出してシフト中にフランクフルトを焼いてた記憶もあります。

 

なんか閑散としているな~と思いネットで調べてみると、何と今年の3月いっぱいで閉店していました。すげーショック。

もうちょっと早く来ればまだ営業している店内を見ることができたのに…(泣)。

 

 

犀川郵便局。

住んでいたアパートから歩いて来れる距離だったので、いつもここで親からの仕送りを降ろしていました。

 

初めて郵便貯金をカードで下ろす際に勘違いして、暗証番号の入力で何故か「カードに書いてある番号」をそのまま何度も入力してえらい目にあいました。

というのも一人暮らしをするかなり前に口座を作ったので暗証番号なんてすっかり忘れていたのですが。

 

ちなみに左手にあるローソンは当時は無かったはず。

 

 

犀川公民館前の通り。

ここからアパートは目と鼻の先で、この景色は20年前と変わってなくてひと安心。

 

 

 

高級蕎麦屋だった末野倉(すえのくら)。いわゆる豪農の蔵をそのまま使った昔ながらの店舗で、店内は古民家風の内装で古い農機具が飾ってあったりして高級感満載。

現在では蕎麦屋ではなくデイサービスセンターとなっているようで、外観だけはそのまま残っていました。

 

かつて友達が遊びに来た時にここに入ってみたところ、あまりの値段の高さにビビッたことを思い出します。

だって一番安いかけ蕎麦でも2000円くらいするんだもん…ありえないって。

一度席に着いてしまった以上、店を出るのはためらわれたので、二人で泣く泣く高い蕎麦を食った覚えがあります。

 

学生ばっか住んでいるこの界隈でこの値段じゃやっていけねーだろと思っていたら、案の定潰れてました。

 

 

そして見えて来ました。俺が大学1、2年の時に住んでいたアパート。

当時ここの1階に住んでいましたが、最初の年は夏にカメムシが恐怖の大量発生。

網戸にびっしり張り付いていたり侵入した個体が部屋の中で何匹か飛び回っていたりとカオスな日々を過ごしていました。

 

 

以前は確か「サンハイツ」という名前でしたが今では「カーサ デルソーレ」となっており、連絡先の不動産屋さんの名前も以前と違います。

前の不動産屋さんは既に結構なじいさんだったので、ご健在であってももう仕事はしていないかな…。

 

それにしても、未だに外に洗濯機があるのは変わってない。

これがまた冬寒くて洗濯が億劫だったのを思い出す。

 

 

 

仲の良かったサークルの先輩が当時住んでいたアパート「クリスタルハイツ」。

先程の旧サンハイツからすぐ近くなので、しょっちゅう入り浸っていました。

 

先輩からよくマニアックなエロマンガ貸してもらったっけな…。

 

 

 

丘の上にそびえ立つ我が母校金沢学院大学。

忘れもしないこの学校を選んだ動機は、幾つか受かった大学の中で一番男女比率が良かったからという親からしてみればとてつもなくふざけたもの。

大抵の大学は女子が2割くらいなのに対して、ここは元々金沢女子大だっただけあって5割を超えてました。

 

何せ俺が入学した当時は4年生はまだ女子オンリーだったりととにかく女ばっかのパラダイス状態♪

 

が…ご覧の通り山の上にあるため、通うのがメチャ大変。

最初はバスで通ってラクだったけど、近すぎて金がもったいないと思い始めだんだん歩いて山道を登るようになりました。

毎日山登りしてるようなもんで、おかげで随分体力が着いたと思います。

 

 

そんな大学の麓にあるアパート、サンパーク末町。通称『悪魔城』。

ウチのサークルのとにかく問題のある女ばかり住んでいたので、仲間内で次第にこう呼ばれるようになりました。

 

というか、最初にソレ言い始めたの俺なんだけどね。

 

 

そしてそのサンパーク向かいにある「プロスパー末」(当時)。

ここはK’azuが大学3年の時に越してきてそのまま卒業までの2年間住んでいました。

サンハイツと比べて駐車場がある上に鉄筋コンクリートとあってエントランスも暗証番号式のオートロックとあってセキュリティもばっちり。

 

これだけ恵まれているのに家賃はそれ程高くないとあって超優良物件でした。

今は立派なアパマンショップとなっています。

 

 

ひととおり思い出の地を巡ったところで帰路に着くことにします。

いや~金沢に来ることはあってもこの辺まで足を延ばすことはないので、めちゃくちゃノスタルジックな感傷に包まれましたね。

 

そんな終始興奮気味だったK’azuを尻目に娘は完全にダウンしてそれどころではなかったのですが。

 

 

ともあれ、これでもう思い残すことはないので高速に乗って帰ります。

 

 

 

で…

 

高速に乗った途端、ものすごい豪雨に襲われる。

視界がムチャクチャ悪くなり、運転の難易度が跳ね上がりもう先程の感傷的な思い出も一気に吹っ飛びました。

 

こんな状態が20分くらい続いたので、生きた心地がしませんでしたよ。

 

 

 

それでも名立谷浜SAに寄る頃には雨もすっかり上がってくれたので、ここで遅い昼メシを購入します。

 

 

 

 

部活の試合か何かは知らないけど、学生風の女のコがむちゃくちゃ多くて結構並んで待ちました。

ここでは白エビバーガーと丸ごとポテト串を購入。

 

 

 

高級寿司がこのバーガーに化けたと思うと泣けてきますが、まあそれなりに美味かったので良しとします。

寿司より断然安く上がったしね。

 

 

あとはほぼトイレ休憩のみでクルマを飛ばした結果、夕方4時半頃には無事家に着くことができました。

この日はさすがに運転疲れもあって軽くコンビニ飯を食べてさっさとご就寝。

 

 

終わってみればとてつもなくあっという間に過ぎ去った3日間ですが、そこそこ天候にも恵まれて色々やりたいコトも出来たので家族のいい思い出になりました。

 

ただ…やはり自分の青春時代を過ごした思い出の地は、思い出を共有できない今の家族と来るべきではなかったと思います。

逆の立場だったら絶対俺、興味示さないだろうし…。

勝手な言い草ですが、やはり独りで訪れて昔の友達と会ってゆっくり語り合ってこそあの頃に戻れるような気がしました。

 

次はいつになるか分からないけど、またいつか…独りで来よう…。

 

 

PS…

娘も薬局で買った薬を飲ませたら次の日にはすっかり元気になりました。

本来喜ばしいことなのですが、こんなにあっさり直るなら寿司屋行っておきたかったと嫁がいつまでもブツブツブツブツ…(笑)。

 

…ったく、いーかげんにしろっての!

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