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危険物取扱者 乙種4類(乙4)挑戦記その11

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ま~た間が空いてしまいました。久々のお勉強となります。

 

危険物の性質並びに火災予防及び消火の方法

目次

総括的性質

類ごとの総括的性質

第一類の危険物は、酸化性固体で、酸素を多く含み、他の可燃物を激しく燃焼させる。
第二類の危険物は、可燃性固体で、比較的低温で着火しやすく、燃焼が速い。引火性固体も含まれる。
第三類の危険物は、自然発火性物質と禁水性物質があり、固体もあれば液体もある。
第四類の危険物は、引火性液体で、ガソリン、灯油等が代表である。
第五類の危険物は、自己反応性物質で、内部に持つ自己の酸素により発火、燃焼する。液体又は固体。
第六類の危険物は、酸化性液体で、腐食性がある。自らは不燃性であるが、他の可燃物の燃焼を促進する。

すべてが可燃物(燃える物)は二類、四類、五類で、すべてが不燃物は一類、六類である。

●性質の概要はすべて覚えたほうが良い。毎回出題されると言っても過言ではない。最低限固体か液体かは覚えておくこと。

 

第四類の危険物(品目ごとの各論)

共通する特性

第四類に共通するすべての性質
(1)すべて引火性の液体。
(2)すべて有機物 = 炭素を含む。
(3)蒸気比重は1より大(空気より重い)。
(4)すべて有臭(グリセリン、エチレングリコールは無臭)

第四類に共通する一般的な性質
(1)液比重は1より小(水より軽い)。 例外(二酸化炭素)。
(2)ほとんど水に溶けない。 例外(アセトン、アセトアルデヒド、アルコール、氷酢酸、ピリジン)。
(3)ほとんど電気の不良導体で静電気を起こす。 例外(同上)。
(4)ほとんど自然発火しない。 例外(動植物油のヨウ素化130以上の乾性油、キリ油、アマニ油)。

●ここもすべて覚えておくこと。例え直接は出題されなくても、他の問題を解くときにこの知識が生きてくる。

 

共通する火災予防

第四類に共通する火災予防の方法は、火気、加熱、電気火花など火源を避けること。
静電気を防止する方法は、接地(アース)をする。摩擦を減らす。流速を遅くする。高湿度にする。
蒸気は空気より重いので、低所の蒸気を屋外の高所に排出するとともに通風、換気を行い、燃焼範囲の下限値よりも低くすること。
貯蔵する場合、容器は密封し、冷所に貯蔵し、川、下水溝などに危険物を流さない。

●静電気と蒸気は大抵出るのでマスト。貯蔵は余裕があればといったところ。余談だが、このパートは特化物の講習でも勉強し、きっちり試験でも出題された。

 

共通する消火の方法

第四類に共通する消化方法の代表は、窒息消火法。
第四類に使用できる消火剤は、霧状の強化液、泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末等。アルコール類には耐アルコール泡。
室内で二酸化炭素消火剤は使用できないがその理由は、室内が酸欠状態になるから。

●色こそ塗られてないが、消火のたぐいは1問や2問必ず出題される。覚えておこう。

 

特殊引火物

特殊引火物の種類は、ジエチルエーテル、二硫化炭素、アセトアルデヒド、酸化プロピレン(プロピレンオキサイド)、ギ酸メチル等。
ジエチルエーテルの特徴は、引火点が一番低く(-45℃)、麻酔性があり、過酸化物を生成する。
二硫化炭素の特徴は、発火点が一番低く(90℃)、水より重く、水に溶けない水没貯蔵(可燃性蒸気の発生を防ぐ)。引火点-30℃以下。
アセトアルデヒドの特徴は、水によく溶け、揮発性がある。
ギ酸メチルの特徴は、無色、芳香臭、凝固点-99.8℃。

●ジエチルエーテルは引火点、二硫化炭素は発火点、アセトアルデヒドは沸点(20℃)とそれぞれ最低値を誇っているので出題されやすい。覚えましょう。

 

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