どうも、K’azuです。
昨年末せっかく収束に向かっていたコロナでしたが、最近になって新たなオミクロン株とやらがまた猛威を振るい始めました。あれだけ減少傾向にあった感染者数が日に日に増え始め、もはや第6波襲来とも言える状況になってきました。
どの県も前週の数値をガンガン更新しまくって、そろそろ何かしら制限がかかりそうという雰囲気に。
そんな中、今回はK’azuが企画した一泊二日の温泉旅行に行ってきました。
こんな状況でと言われそうですが、予約もオミクロンの影も形も無かった11月から入れていてみんな楽しみにしていたし、雪対策にわざわざチェーンまで買っていたのでもう行っちまえという感じでしたね。
そんなわけで、今回は温泉旅行の様子をお届けいたします。
当日朝。一泊だけなのにスゲェ荷物ですね(笑)。
特にクーラーボックスには大量の酒や要冷蔵のツマミなんかが入っています。恐らく飲食物は持ち込み禁止なんだろうが、持ち込む気マンマンである。
10時30分になると嫁の両親が到着したので、いよいよ出発。
途中K’azuの実家に寄り、K’azu父を拾ってから向かいます。これでメンツが揃いました。
この行きの車内ってのがまたテンション上がるんですよね♪
昼食は道すがらにあった「温石」。昨日地図を眺めながら予め目星をつけておいたお店です。
年寄りが多い(笑)んで、中華やイタリアンよりは無難な和食にしました。
ちょうど昼に差し掛かる時間帯。1階は満席だったので2階席に案内されます。2階はまだ他に客はおらず、ほぼ貸切状態のため娘がはしゃぎまくり。
よく見ると山本一太やら小渕優子などの地元の名士のサインが。何気に有名なお店なんだろうか。
ちなみに真ん中のサインは誰のものか最後までわかりませんでした。
落ち着いてメニューを見てみると、なかなか豊富なラインナップ。ちょっとお高めな気もするけどまあ個人店っぽいし、こんな感じか。
K’azuは珍しくヒレ重を選択。こういう店だと普段は冷たい蕎麦一択なんですが、今回メニュー写真見て惹かれたのでこれに決めました。
そしてその直感は間違っておらず、ソースの染みたカツがサクサクしてめちゃくちゃ美味しかったです。
娘が食べているのはすき焼きうどん。こいつも美味そうだ。
食べ終わると再びクルマを走らせます。場所が我妻なので景色は山ばかりですが、あまり馴染みがないので楽しいです。
着きました。本日宿泊する『かやぶきの郷薬師温泉 旅籠(はたご)』。道中雪が心配でしたが、幸いチェーンのお世話にならずに済みました。
時刻はまだ午後1時45分なので、予定よりだいぶ早く着いてしまいましたね。
なんとも立派な門構えですが、この長屋門をくぐったあとがまた凄いんです。
門の裏には下り階段があり敷地はとても広く、ちょっとした村みたいになっています。
10年以上前になりますが、実はK’azuは前の職場の関係でここに立ち寄ったことがあり、その時の印象があまりに強くいつか泊まってみたいとずっと思っていました。
なので、今回の旅行にかける思いは人一倍強いと思います。
この旅籠は周囲にいわゆる温泉街のようなものはありません。
その代わり敷地内に全国各地からかやぶき屋根の建物を移築して集めているので見るべきところが多く、ここだけで十分楽しめる場所となっています。
ひときわ長い階段を下った先にあるのは…
本日宿泊する「本陣」。
扉をくぐったこちらがフロント。10年前、ここにお邪魔して当時働いていた会社のパンフレットを置かせてもらった記憶がよみがえります。
ロビーではチェックインの他に「愛郷ぐんまプロジェクト」の用紙に名前と住所を書き込みます。
あらかじめスタッフさんから聞いていたので娘以外、ワクチンの接種証明を持参していました。これで一人5,000円の割引が効きます。
6人で30,000円はでかいですよね。
ちなみにこのプロジェクト、つい4日前に1月19日をもって当面の間中止とのお達しがあったばかり。ギリ恩恵にあやかれて非常にラッキーでした。
そして当然ながら部屋に入れるのは午後3時からなので、荷物を預けて時間まで敷地内を散策することに。
ちなみにK’azu父はロビーに独り残ってくつろいでいるとのことでした。
外に出ると薄っすらと積もった雪に大はしゃぎの娘。転げまくって服が雪まみれに。
この後、当然嫁に怒られる。
本陣入口横にあったこちら、犬や猫がいて触れ合える施設かと思いきやペット専用の宿泊施設でした。意外にもペットOKなんですね。
まず訪れたのはこちらの「紺野家」。
1階大広間は吹き抜けの広々とした空間で、暖房が効いていてとても暖かい。奥には高そうな着物が飾られています。
畳には座布団となぜか群馬県民の心の拠り所、上毛かるたが。実際にこれで遊んでいるお客さんもいました。
天井を見上げると「さげもん」と呼ばれる吊るし飾りが。なんとなく幻想的な雰囲気で見入っちゃいました。
階段を使い2階に上がると、吹き抜け廊下に出ました。横のガラス棚には何故か蕎麦猪口ばかりがたくさん。
2階からの眺めもこれまた良いですね。
続いて「時代もの展示処」。ここだけは以前訪れた時に寄ってみたので覚えています。
入るとすぐ右手側にいかつい甲冑が。そうそう、こんなのあった。
中はその名の通りキセルや飾り皿などの小道具から武具までありとあらゆる骨董品が陳列されています。
じっくり見たいけど娘がすぐに飽きてしまうので、ちょっと見てすぐに次へ。
お次は「筒描と時代箪笥回廊」。
こちらもその名の通り、箪笥がたくさん陳列された長い回廊となっています。
箪笥だけでなく宝箱みたいなチェストもあって結構楽しい。
ちなみにこちらが最初にくぐった長屋門の裏側。後から知ったのですが、2階に登れるみたいでそこから郷内が一望てきたんだとか。
次回来た時にはぜひ見てみたいと思います。
「木村家」。
中に入ると玄関などはなく、そのまま土間が続いている珍しい造りになっています。所々に休憩スペースがあるのでお休み処といった感じ。
座敷の小上がりには昔ながらのおもちゃなんかが置いてあって遊べるようになっています。あと、壁に飾られている熊の毛皮が存在を主張してますね。
2階部分はどうやらショーケースにたくさんの人形が飾られているもよう。
1階の奥には絵馬とか破魔矢が売っていて神社みたいだな~なんて思っていると…
ホントに社がありました。室内なのに。
と、ここで本陣ロビーでくつろいでいたK’azu父から電話があり、もう部屋に入れるとのこと。見学を切り上げて早速本陣まで戻るとします。
中居さんに案内され、こちらが本日宿泊する「安政の間」。さて、どんな部屋なんだろうか。
おお…なかなか良い部屋じゃないの。部屋風呂が外に面しているってかなり珍しい。まあどうせ入らんけど。
が、一つ残念なのがこの部屋、俺の好きな広縁(ひろえん)が無い。
広縁とは何ぞやという方もいらっしゃると思いますが、旅館の部屋によくある小さいテーブルと二脚のソファーがあるあの窓際の独特のスペースですね。
K’azuは遅くまで酒を呑むことが多いので、同室の人が寝静まった後でも小さい灯りで気にせず独り呑める広縁が好きなんですよね。
今回それができないのが実に惜しい。
代わりにテラスが広縁っぽくなっているけど、思いっきり外なので寒過ぎて長居できません。加えて眺めも大したことない。
とりあえず部屋でひと息つきます。女性陣はミカンや饅頭なんかを頬張り、男衆は早速持参したビールを開ける。
あ~落ち着きますな…。
2本目のビールを空けたところでまだ夕食の18時までには時間があるので、K’azuは先程行かなかったK’azu父を誘って再び外へ。
と、その前にフロント横の売店をチェック。う~ん…少し見ただけだけど、この時点ではイマイチ惹かれるお土産な無いかな。
次の日またよく見てみることにします。
先程上がらなかった木村邸の2階部分へ。ここ、色々な人形が飾られていて中々見ごたえがあるんですが、天井が低いためアタマをぶつけそうなところにはクッションが設置してあります。
ええ…K’azuも何度かアタマぶつけました。クッション偉大なり。
17時近くなると、辺りが薄暗くなって灯篭に火が灯ってきました。これはこれでいい雰囲気ですね。
そろそろ外の施設が閉館の時間なので、部屋に戻ります。
部屋では再度酒を呑みながらトランプなんかして夕食までヒマつぶし。
18時になると夕食会場の「濱田邸」へ。
夕食は「深山の囲炉裏会席」というコースで、囲炉裏のある掘りごたつ席に案内されました。
この席雰囲気は抜群なんですが、囲炉裏からの熱気とファンヒーターの熱風でチト暑い。
これはノドが乾きそうだ…。
既に色とりどりの鮮やかな前菜が並べられていますが、何より目を引くのがこれ見よがしにブッ刺さっているイワナ。
これを食べるのが楽しみでならない。
まずはビールで乾杯。
しかしこの懐石、煮干が箸置きなんてオツだね~と思っていたら…
娘が食ってやがる。
いや…確かに食えるけどさ(笑)、目の前にもっといい魚あるだろうよ。
お造りはやはり豪華。本マグロとカンパチが特に美味しかったです。
ここでお待ちかねのイワナ。一度火を通してあるけど、再度食べる直前に焼きます。
これは美味いですね。頭から全部いけちゃいます。もちろん骨もなんのその。
ここではビールしか飲まなかったけど、これ食べる時だけは日本酒頼めば良かったかな。
続いてメインの囲炉裏焼、「籠盛り」。
セルフで焼くため唐突にバーベキューが始まる。
ひとつのザルに3人分の食材が入っているので、鉄板2台をフルに使って6人分焼きまくります。
サシの入った上州牛がなんとも美味そう。
この肉は塩をまぶした後、ちょいとワサビを付けていただきました。
いや~うめぇ♪
珍しかったのがこの真菰筍(マコモダケ)。“筍”と付いているけどタケノコではなくイネ科の植物らしい。
確かに味はタケノコっぽくなく、ヤングコーンみたいな感じでした。
煮物。「上州牛甲州煮」とあるけど、どう見てもビーフシチュー。味もビーフシチューそのまま。肉がスゲー柔らかくて美味しかったんですが、この辺りからもう腹が限界近い。
まだまだ出て来る。続いては薬膳味噌(うどん入り)。
やさしい味で美味しいんだけど、これ一杯でもうマジで入らない。
スタッフさんがシメのフルーツや甘味は後で部屋に運んでくれると言ってくれたので、お言葉に甘えることにしました。今はまず無理だけど、少し腹がこなれれば食べられるでしょう。
部屋に戻ると既に布団が敷いてありました。
そうなると始まるのが寝る場所の争奪戦。娘が一番奥の布団をキープしそうでしたが、K’azuが遅くまで酒を呑むということで譲ってもらいました。すまんな。
それにしても…今日一日色々とあったけど、まだ午後の8時過ぎってのがすごい。
寝る布団が決まると後はのんびりとテレビなんか見て過ごします。旅館に泊まって何気にこの時間が一番好きだったりします。
本トは酒飲みたいんだけど、胃が限界過ぎてまだ無理。
先に風呂に入って来るとします。
この暗い廊下の先のエレベーターで大浴場のある1階に下ります。他に人がおらず、結構怖いです。
ドリフとかだと怪現象が起きそうな雰囲気です(笑)。
エレベーターホールから見えるライトアップが美しい。露天風呂行けばこれが見られるのかな。
1階の「湯屋街道」。
ここは明るいのですがやはり人気が無く、壁に天狗の面なんかが飾ってあったりしてやっぱり怖い。
ここですね。ようやく到着。
まだ午後10時前だというのに誰もいない貸切状態。なるほど、人気が全然無いわけだ…。
一応他にもお客さん泊まっているんですけどね。
一人なので風呂の写真も撮り放題(笑)。
お湯はそこまで熱々じゃないので気持ちよく入れました。デカイ風呂に独りって怖いかなって思ったけど、解放感の方が勝って非常に贅沢でのんびりとした時間を過ごせたと思います。
ちなみに露天風呂はまた入口が違うので、入るなら一旦ここを出なくてはなりません。ちょっともったいないですが、面倒だったので今回は露天はパスしました。
普通は窓を開けて出入り出来る構造が一般的なんですがね。
風呂を出ると、またあの廊下を通って部屋に戻ります。来た時よりも怖い。
部屋に戻ると嫁以外みんなもう寝てました。なので一人寂しくローストビーフをつまみに晩酌。K’azu父や嫁の父が起きていれば一緒に飲みたかったんだけどねェ…。
気が付くと最後まで寝スマホしていた嫁も寝落ち。未熟者めが。
酒を呑み終わった後は、シメに夕食の残りの甘味をいただきます。テラスに出しておいたのでキンキンに冷えてやがった。
さて…そろそろ午前零時。俺も寝るとしますか。
翌朝、目が覚めるとテキパキと身支度を整えて朝食会場へ向かいます。
場所は大浴場のあった1階湯屋街道にある「小林邸」。別棟なのかと思いきや、本陣と廊下続きで繋がっているとのこと。
それぞれ席に着くとお茶を注いだりご飯をよそったりと女性陣が動いてくれます。
スタンダードな朝食ですが、旅館はやはりホテルのバイキング朝食とはまた違った良さがありますね。
美味しかったので普段朝食わないK’azuでもメシお代わりしちゃいました。雑穀米ってのがまたいいじゃないの。
朝食を済ませると10時までのんびり部屋で過ごしてチェックアウト。
最後に門の前でスタッフさんに撮ってもらった一枚。いい記念になりました。
外は爽やかな冬晴れで気持ちいいです。
この階段を上って長屋門を出るといよいよ旅籠ともおさらば。
また来れるといいな。
帰り道、車内は行きと違ってほぼみんなが無口になりました。
まあ疲れてるってのもあるし、これから帰るってのでテンション上がるわけないですね(笑)。
ただ、そのまま帰るだけなのももったいないので、行きで通りかかった道の駅「くらぶち小栗の里」に寄ってみました。
中は結構広くて青果以外にもお土産なんかもあったりして見るだけでも楽しかったりしました。みんな何か買っていた様子。
あとちゃんとした食事処もあるので、行きで昼食に立ち寄っても良かったかも知れない。
2階部分は特に何もなかったですが、テラスがあって良い景色が見れました。
道の駅を出た後、前橋に入ったのが丁度昼時。
みんなでメシを食おうということになったのですが、K’azu父は飼っているワンコを預けてあるところに引き取りに行く時間が迫っているので一人降ろしてサヨナラ。
残った5人でいっちょう前橋片貝店に行きました。
実は最初駅近くの徳樹庵に行ったのですが、駐車場のあまりのクルマの多さに断念。まあ個室があればいいかとこちらに変更しました。
海鮮漬け丼の小そばセット(1,250円税別)をオーダー。この旅行最後の食事ということでちょっと感慨深いものがありましたが、きっちり食べ切りました。
相変わらず美味いね。
店を出ると真っすぐ自宅に帰り、お開きとなりました。
今回あっという間の2日間でしたが、漠然と『いつか行こう』とずっと思っていた十年越しの思いが叶って良かったと思います。
特に昨今のコロナ禍で飲食や観光業界は打撃を受けているので、いざ行こうとした矢先に潰れていたりでもしたら後悔すること請け合いです。幸い今回の旅籠はそういった危機を免れましたが、みなさんも思い立ったらぜひ早めに行動を起こすことをオススメいたします。
それにしても…
今までの夏の旅行に加えて、秋か冬にこのメンツで温泉行くってのが恒例になりそうな予感…。
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